鳥取大学工学部 社会システム土木系学科
工学専攻 社会システム土木コース
工学研究科

Social Systems and Civil Engineering

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【記事掲載】香川教授によるシステム開発について日本海新聞に掲載されました。

 2022年1月7日(金)発刊の日本海新聞に、工学部社会システム土木系学科 香川教授によるシステム開発についての記事が掲載されました。

 「県内の進度表示 リアルタイムで」と題されたこの記事では、鳥取県の管理する震度計から送られる地震データを基に、県内の地震分布をリアルタイムで表示できるシステムが、香川敬生教授(強振動地震学)により開発されたことが紹介されています。揺れの位置や広がりを面的に高い精度で把握でき、香川教授は、「地元自治体の初動対応に活用できる」と話しています。

 香川教授は14年、緊急地震速報の精度向上のため気象庁が運用している「プラム法」という手法を鳥取県向けに応用した同システムの開発に着手。県内34カ所の観測点に設置された県管理の震度計に揺れを1秒ごとに送信する機能を取り付け、揺れの広がりを予測するプログラムを作成しました。震度計から送られるデータは、県情報ハイウェイを通じて本学にあるサーバーで受信され、地震発生時には250メートル四方を単位とするメッシュ情報でモニタ上に表示されます。

 多数の震度計により観測されるため、高密度な震度分布の把握が可能な同システムは、本学のほか鳥取県危機管理局でもモニタを見ることが可能です。

 香川教授は、「地震発生時に県内の状況をリアルタイムで把握できる。法律上、地震の警報を出せるのは気象庁だけだが、県や市町村の防災部署には参考資料として活用してもらいたい」と話しています。